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    アイロンがけの温度は何度が適切?適温の見分け方を解説

    2023年05月02日

    アイロンがけの温度は何度が適切?適温の見分け方を解説

    アイロンがけの際に温度を適当に設定している方は多いかと思いますが、アイロンの適温は素材によって異なります。誤った設定温度でアイロンがけをすると、生地が傷んでしまったり、余計な時間がかかったりする恐れがあります。ここでは、アイロンがけの際に何度に設定すべきか分からないという方に向けて、適温の見分け方やアイロンがけ時のポイントを解説していきます。

    目次
    ・アイロンの設定温度は大きく低・中・高の3段階
    ・低温でのアイロンがけが適している素材
    ・中温でのアイロンがけが適している素材
    ・高温でのアイロンがけが適している素材
    ・洗濯タグのアイロン表示の見方について
    ・効率的にアイロンがけをするポイント
    ・まとめ

    アイロンの設定温度は大きく低・中・高の3段階

    アイロンの温度は、基本的には低・中・高の3段階で設定できるケースが大半です。各段階の温度はメーカーによっても異なりますが、低温は80℃~120℃、中温は140℃~160℃、高温は180℃~210℃ほどが目安です。

    アイロンの適温は素材ごとに異なり、低温が適切な素材に対して高温でアイロンがけをしてしまうと生地を傷める原因になるので注意が必要です。逆に、高温が適切な素材に対して低温でアイロンがけをすると、効率的にシワを伸ばすことができずに余計な時間がかかってしまいます。衣類に付いている洗濯タグにはアイロンの温度が記載されているので、しっかりと適温を確認してからアイロンがけをすることが大切です。

    低温でのアイロンがけが適している素材

    熱に弱い素材に対してアイロンがけをする際は、80℃~120℃ほどの低温が適しています。具体的には、天然繊維のシルクやウール、半合成繊維のアセテート、合成繊維のポリウレタンなどが挙げられます。レーヨンやキュプラなどの再生繊維も比較的熱に弱いため、低温から中温でアイロンがけするのが基本です。

    また、低温でアイロンがけをする際は、当て布をすると生地への負担を軽減することができます。加えて、低温に設定していても長時間生地に当て続けると傷みの原因になるので、可能な限りスピーディに終わらせることが大切です。

    もし、温度が高めになってしまった場合は、他の衣類に押し付けて温度を下げてからアイロンがけをすると安心でしょう。低温が適温の素材に対しては、シミの原因になることがあるのでスチーム機能は使わないでください。

    中温でのアイロンがけが適している素材

    アイロンの中温(140℃~160℃)は、合成繊維のポリエステルやナイロン、アクリルなどに使用します。これらはシルクやポリウレタンなどと比べると熱には強いものの、高温でアイロンがけをすると表面がテカテカしたり変色したりする恐れがあるので注意が必要です。

    表面のテカリや変色を予防するには、低温時と同じように当て布を使用するのがおすすめです。当て布は専用のものも売られていますが、ハンカチなどで代用することもできます。ただし、当て布にすると色落ちしたり焦げたりすることもあるので、使わなくなったものを使用すると良いでしょう。

    高温でのアイロンがけが適している素材

    アイロンの高温(180℃~210℃)は、天然素材の綿や麻などに使います。綿や麻は洗濯でシワが付きやすいものの、熱に強い素材なので高温でのアイロンがけが可能です。

    高温でアイロンがけをする際は、当て布は基本的に不要で、スチーム機能や霧吹きを使うと効率的にシワを伸ばすことができます。ただし、Tシャツなどのプリント部分がある衣類に対しては、プリント部分にアイロンの面が直接触れないようにしましょう。プリント部分を高温でアイロンがけすると、プリントが溶けてしまうことがあるので、この部分だけは当て布をするのがおすすめです。

    洗濯タグのアイロン表示の見方について

    洗濯タグのアイロン表示の見方について

    上記の通り、アイロンがけの際の適温は素材によって異なりますが、選択タグが付いている衣類であればアイロン表示で適温を確認できます。以前はアイロンマークの中に記載されていた低・中・高が、アイロンがけの際の適温を示していましたが、2016年12月以降の国際規格の洗濯表示ではアイロンマーク内の点の数で適温を判断します。点の数が一つであれば低温、二つであれば中温、三つであれば高温が適温になります。

    当て布が必要な場合はマークの下に「当て布使用」といった表記がされているので、このような表記がある場合は必ず当て布を使用してください。また、アイロンマークにバツ印が付いているものはアイロンがけに対応していません。無理やりかけてしまうと、生地が溶けてしまう恐れがあるので注意しましょう。

    効率的にアイロンがけをするポイント

    アイロンがけを効率的に済ませるには、かける順番を意識することが大切です。アイロンは一度高温になると中々冷えないため、基本的には低温・中温・高温の順番でかけていくのがポイントです。また、高温でのアイロンがけが可能な素材でも、いきなり高い温度でかけてしまうと表面がテカる恐れがあるので、ようすを見ながら温度を上げていくと良いでしょう。

    スチーム機能を有効活用するのもポイントです。中温もしくは高温に対応した素材は、蒸気を当てながらアイロンがけをすると効率的にシワを伸ばすことができます。スチーム機能は、衣類から少し離した状態で蒸気を当てた後に、普通にアイロンがけをするだけなので積極的に活用して時短につなげていきましょう。

    まとめ

    アイロンの温度を適当に設定してしまうと、生地が傷んだり効率的にシワを伸ばせなかったりする恐れがあります。面倒だからという理由で適当に設定すると、かえって手間を増やすことになることもあるので、素材に合わせた温度に設定することが大切です。素材ごとの適温を覚えるのは大変ですが、洗濯タグがある衣類であればアイロン表示で適温を確認できるので、アイロン表示の見方を覚えておくとよいでしょう。

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